☆ボリンジャーバンドの基礎コラム
|ボリバンの基礎から
基礎解説①で解説したとおり、ボリンジャーバンドとは、ジョン・A・ボリンジャー氏が開発したテクニカル指標です。
相場の価格変動の度合いを計るのに使われ、FX界ではポピュラーなので積極的に使いましょう。
価格変動が穏やかな時にはボリンジャーバンドはすぼまり、価格変動が騒がしい時にはボリンジャーバンドは広がります。
下のチャートのような感じですね。
基本的には、価格が移動平均線に沿って推移し、かい離した場合は中心線に寄り戻るという条件を前提とし、移動平均線に対し大きくかい離が進んだところで『逆張り』の目安にします。
相場環境によっては、新たなトレンドを形成と捉えることもでき、『順張り』として活用することもできます。
ちなみに、ボリンジャー氏本人は『順張り』のために使っています。
|ボリバンの活用(詳しく)
価格が移動平均に対して
±1σの範囲内に収まる確率が68.3%
±2σの範囲内に収まる確率が95.4%
±3σの範囲内に収まる確率が99.7%
であるという想定がされており、
レートが±3σバンドを抜けることは0.3%であり、異常であるといえます。
レートがレンジ相場ならば、バンドの上限がサポート・下限がレジスタンスとして機能し、レートがバンド上限に迫った際は売りのタイミング、下限に迫った際は買いのタイミングと考える。
長上ひげや長下ひげを作った場合、さらに売買タイミングの信頼性が高まります。
※長ヒゲの詳細はローソク足の記事をご覧ください。
異常であるとはいえ、
トレンドラインとして機能するためブレークアウトすることもありえます。
バンドを上抜けた場合は『買い』下抜けた場合『売り』とみれます。
きわめて少ない可能性だからこそ、信頼できるとしボリンジャー氏はこの『順張り』に使っていたのでしょう。
これには前兆があり、レートの変動幅が小さくボリンジャーバンドの幅が狭くなるといった傾向があります。
気をつけなければいけないのは、収縮している時に異常値とされている±3σのラインにタッチすることはよくあります。
足の実体が±3σのラインを超えてくることはほとんど無いのですが、ヒゲが超えることはよくあります。
なので、判断を早まりすぎないようにしましょう。
|さいごに
以上になりますが、ボリンジャーバンドの特性も万能ではありません。
+3σのラインを超え、超えた方向にトレンドが向くと思いきや、ローソク足数本後にそれとは逆方向の-3σを超え、逆のトレンドを作った事例は多くみてきました。
しかしチャンスでもあり、そこで焦らないようにロスカット注文はしっかりしておき、逆に超えたトレンドにのれば対処できます。
さらにそのパターンですと、かなり大きく動くことが予想できるのでチャンスになりえます。
それは、ロスカットしおくれたトレーダーによる『ロスカット買い』『新規買い』が集中するからです。
当ブログ記載の内容・情報は個人的見解を含みます。
情報の誤り等もある場合がございますのでご理解ください。
みなさまの参考になれたら幸いです。